明治三十五年六月九日
藤井宇三郎妻千代二十才身上願(笠岡支教会会計妻)

さあ/\尋ねる/\、身上いかな事であろうと思う。年々なあ、又候なあ、どういう事であろうと思う/\。心の理あるから思う。世界何と思う。よく聞き分け。いかなる処鮮やか諭そう。一軒一つの理、道に一つの理、道に染まりゃこそ道の理、遠く心運びたる処、受け取る。内々一つの中、これでこれでなあ、道に皆々心の中結構理あろ。道と寄り合うた中不審じゃなあ。よう聞き分け。道に染まりたる理、年々歳々理を積んだ処に一つの理軽きと思われん。末代心の運んだ司末代取ろうにも取らりゃせん。めん/\一つの理いかな理心に悔やむは凡夫の理。さしづの理を楽しませ。生涯末代尽し損じゃない程に。生涯末代容易で成ろうまい。何程大きいものでも、一夜の間に影も見えんようなりたる。これは一代切り。これは容易ならん天然自然があると聞き分け。身上大層なれど、一時ではない。余程大層。皆々成るたけ、教一つの道の台ともいう処、一つの理末代の理を伝えてくれるがよい。

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