明治三十四年十一月二十九日
岡田藤五郎長男辰蔵三十四才眼病に付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んと言う。いかな事であろ。これまで何よの事も事情は十分聞き、それ/\からそれ/\皆話聞いて居る。何ぼうでも速やかならん。何でもいかん。尋ねるから、諭しもしよう/\。諭しもしようが、よく聞き分けにゃならん。身上というは、よう聞き分け。それは言うまでやない。皆聞いて居る。かりもの/\と言う。かりものならこそ、めん/\まゝにならん。日々暮らす中に、不自由あろまい/\。なれど、身に不自由はならん理であろ。これよう聞き分けて、成程そうやなあと、理に嵌まれば、随分ならんやない。よう聞き分け。身に不自由ありてたんのうは出けん、たんのうは出けん。なれど、身に不自由の中たんのうは、真の誠。かりもの/\聞き分け。どれだけ有っても身に不自由あれば、何の楽しみも無い。又あろまい。身に不自由あれば、日々楽しみは無い。よう聞き分けて、ほんにかりものと言う。かりものならこそ、自由出けんと、十分改めるよう。これ一つ諭し置く。道という理は、容易ならん。尽し運ぶだけは、日日十分受け取ってある。受け取ってあれば、身上鮮やかならんというは、どういうものと、又心にほのか理に映るであろ。そうやない。世上一つ見てたんのうせえ。身上案じる事要らんが、世上見てたんのうせにゃならん。ならん中からたんのうは真の誠。よう聞き分け。経って了てはならん。よう聞き分けて、これで十分という。これだけなら十分結構という。将来これだけならと、聞き分けにゃならん。ならん中たんのうは前生のさんげえと言う。さあこれより案じる事要らん。

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