明治三十四年十一月九日
山下菊太郎母ひさ五十八才菊太郎妻三十才身上願(水口分教会理事母及び妻)

さあ/\尋ねる事情/\、なあさあ身上という。さあ尋ねる事情もうどうでもこうでも、ならんから尋ねる。さあならんから尋ねる。何が違う間違う、尋ねる処、よう思やんせにゃならんで。間違い何処に有るか無いか。間違い無い所という一つ理、国々という一つ理、間違いありては通らりゃせん。又一時身の処どうであろうこうであろうと思うが理や。一つ尋ねるから諭し置こう。この道というものは一つ/\、まあ将来は末代の道である。人間一代と思えば頼り無いものである。よう聞き分け。この道容易大抵で出来た道やない。又一つよう聞き分け。これだけ尽す運ぶ中に、どういうものでなあと思うやない。必ず思うてはならん。さあ身上切なみ悩む中、たんのう出来やせん。さあよう聞き分け。人間同じ神の子供、難儀さそう不自由さそうという親は無い。さあ/\又一時迫る処、一時どうとは無い。なれども身上大層。いつ/\までも結構という事情将来の理定め、取り決めてくれ。この一つの事情を以てたんのう一つ聞かしてくれ。一時どうとは無いが、身に不自由ありて、たんのう出来やせん。が、不自由の中にたんのうするが、前生いんねんのさんげである。これ一つ、よう聞き分けてくれるよう。

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