明治三十四年十月二十三日
上次田寅吉妻クマヱ四十四才身上願(桜井分教会部内五条支教会所)
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上という/\、いかなる事であろう、どうしてこうして思えども/\、身上になあいかなる。皆それ/\寄り合うて、だん/\と諭する中に、身上に一つ理無い。ならん。ならんから尋ねる。尋ねるから又一つ事情諭し置こう。身上という、事情余程大層なれど、一つよう事情聞き取りてくれ。一時に一つ一時理長らえての理と言うてあろう/\。よう聞き分け。一時どうとはない。なれど、余程大層。この道の理楽しみ。人間という一代と思えば頼り無い。一代と言うたら頼り無いもの。さあ/\よう聞き分け。何でも彼でもと思うた日あろう。どうなりこうなりあら/\の楽しみの中に、身上不足なるが、又一つ事情よく聞き分け。これ一つ身上ならん中の理たんのう。又一つ理治めてくれるよう/\。