明治三十四年六月三十日
西川権六四十六才身上願(山名部内下田支教会理事)
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上という、いかな事いかな身上、どうでもならんどうでもいかん、どうでもならんから尋ねる。尋ねる事情一つ、一寸一つ諭もしよう。これよう聞き分けにゃならんでなあ。さあ/\どういう処聞き分けにゃならんなら、一時の処身上余程大層である。大層なら大層だけ運んでやらにゃならん。どういう理運ぶなら、道の上理の上長らえて事情、身上の処案じて居るばかりでは、どうもならん。身上の処どうもという理、皆々にもあろ。そこで満足より無い。満足与えてくれ/\。どういう理とも分かろまい。満足というは、道という。理というは将来という。将来は末代の理である。人間一代と思えば、頼り無い。なれど、道の上年限一つ十分の中に、皆受け取ってある。これ聞かして満足与え。もうどうなってもこうなってもという理を聞かし、満足はこれより無い。早く一つたんのう与え、道の上についてこんな事と思わず、後々続く理治めてやるがよい。早く/\。