明治三十四年三月五日
高井猶吉左の手の障りに付願
さあ/\尋ねる事情/\、身に心得ん事情尋ねる。さあ/\まあ身に心得ん事情尋ねば、尋ねる事情から、一つ何かの事情諭し置く中に、その中という中に、その中という皆惣々理を聞き分け。惣々治めにゃ分からん。定めてくれにゃならん。身に心得んから尋ねる。尋ねたらこういう諭あったと。それ/\事情、これまで身の処から聞き分けるよう諭したる。これ聞き分け。今日の日という/\。時はいつとも分かろまい。分からんが、その中の中にどうも惣々治め難くてならん。そこで、これまで容易ならん中から立ぁて来た。怖わい危ない中通り抜けて来た。なれど、世界前々穢しい処埋って了う事情、事情の際になりたる中の曇り、どうもほこりでならん。皆惣々容易ならん中通り来たであろ。世界花元より無い、これまで事情諭したるから、諭したる処聞き分け。多く中皆の中の理、諭しとてならん。こういう身上一名一人尋ねる。幸にして諭す事情ある。又刻限諭したい。なれど諭し難くい。又幾度諭した処が、その場だけ聞き流し。身上に掛かれば、聞き捨てる事出けん。談じ合い、よう事情聞き分けて成程と治めにゃならん。皆楽な道は通りよい。通り難くい道は通り難くい。成らん中に頼んで戻る者あれば、又何でやろうと言うて戻る者あろ。そういう事ではならん。あれもこれも埋りて良い花咲かし。それではならんで。これうっかりしては居られん。いつ/\障りで諭したるなれど、何の便りも無い。満足とんと与えてない。身上案じる事要らん、案じてはならんで。