明治三十四年十月十八日
永尾よしゑ身上おさしづに付運び方致しその上身上治まらざる故、一度医師に見せること本席へ申し上げし処、前々おさしづ角々今一度親様へ御願い申し上げとのことに付願

さあ/\尋ねる事情/\、どうでもこうでも分からにゃ尋ね。前々にも諭してある。どうも心でどうこう悟り分からぬ。書取というものは、書き抜けあれど、書き添えは無い。書取通り万事赴くなら深きさしづ。これはこうそれはそう、順序の道諭しある。なれど、どうもならん。一々一つ/\、だん/\一つ皆答えて、どうしたら宜しい、こうしたら宜しいと、これを一つ/\答えるがよい。何よの処幾重の処、又一つ悟り大概聞き違いある。心で濁り差してはどうもならん。又、聞き取る事情こうした限りには、席に満足与えにゃなろまい。さあ/\書取出して、しっかり読み切れ。
島村菊太郎より前の書取一枚程申し上げる処へ
さあ/\これはこう、それはそう、どうなったこうなった、一つ/\の理を定めて答えるがよい。さあ/\これはこう、それはそう、どうなったこうなった、一つ/\の理を定めて答えるがよい。
平野楢蔵より角目押して願
さあ/\すっきり読み切れ。すっきり読み了え。さあ/\すっきり読み切れ。すっきり読み了え。
読み上げてから
さあ/\話し掛ける/\。さあ/\もうだん/\にさしづしてある。十分々々日柄待ってさしづまで。さしづしてある。追々それ/\古き者あれがこう、放って置けん。出さにゃならん。日々さああれとこれとこれとあれと、どうこうあれば理さしづする。又一つ第一中に筆の中に、一度の話にも聞かさずに置いては、さしづは何のためのさしづである。皆応法の中の理、一つよい/\仮名の理なら何時にても治まる。惣々の理は第一一つ、二人の事情は一言も述べてない。これはどういうものか。分からねばすっきり分からぬように為して了う。さあ/\これどうするか。さしづあれど区域を立てゝ、こういう道理に運んだと申し上げた事が、いつあったか。さあ/\そうでないもの仮名なもの、勝手の運びどうもならん。以前何年以前伏せ込んだ理、真に心に分からんとは言えようまい。又不服な理と思うなら、ならにゃならんと言うたて、言葉書取と言うものは違う事ある。それでは心胆心に分かろまい。一つの理このまゝとなる。さあ/\書取というものは、筆に誤りある。正物というものは間違いはありゃせん。この理分からにゃ分からんと言え。
さあ/\こゝまで言うて一つ答も無きは、篤と談示をするがよい。日を送るがよい。

桝井伊三郎、高井猶吉、平野楢蔵話しの中に
さあ/\分かり掛けた/\。籖をして出るは同じ理。区域が分からねば皆一つの理。これは不服なら不服と言え。これはこうなると言う理やろう。さあ/\分かってある/\。心にあって口で述べんから分からん。分からんから日が延びる/\。日が延びるから、だん/\何よの事も一時の事に取り決まる事出けん。さあ/\ならにゃならんと、この場で答えるがよい。
さあ/\これ前々くどう書かし/\正物という、正物に違うもの無い。正物と、妙な怪体なさしづと思うやろう。正物という、正物なら分かるやろう。筆取は誤りある。多く皆一つの運びこうという理に赴かんというは、正物何のための正物。何遍返やしても、正物に間違う事は無い。

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