明治三十四年六月二十五日
奈良支教会森川宇次郎妻ますゑ身上願

さあ/\/\尋ねる事情/\、身上という一つ理尋ねる。いかなる事であろう。余程一つ長い間、どうもいかんこうもいかんと思う処、理尋ねる。尋ねるから、一つさしづに及びたる。身上が不足なりて何でやろうと思う。皆一つ中/\困難であると必ず理に思うやない。めん/\の一つ心に取りてどう、他にも何と思う道の上に立ちたら、どうなりてもこうなりても、これ一つ聞き分け。長い間心がいずむ。心いずむから、身上どうもならんから尋ねる。さしづという、さしづに諭し違いは無い。なれど一つ、心に一つ取り損いありてはどうもならん。この道の掛かりは、どうなりこうなりように、一つ理下ろしてある中に、身上不足なりて何でやろうと思うやない。どんな事ありてもこんな事ありても、道という理は末代の理なれば楽しみが無くてはならん。道一代と思うや頼り無い。これから道一つ理頼り定めて居れば、難儀しょにも出来やせん、不自由しょうにも出来やせん。あちらこちら心を治め。何でも一つ、この理治めてくれ。そも/\の心ではどうもならん。日々にどんな事あろうとも、たゞ一つ/\と、この順序を諭し置こう。又身上一寸大層々々。一時にどうとも無い。なれど、この理よく聞き分けてくれるよう。

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