明治二十一年十二月十七日午後十一時
増野正兵衞伺、(前伺の、母方へ一所になるおさしづの中に、「後一つたんのうであろう又談示せえ」と御聞かせ下され、又身上障りに付おさしづに「夜明けたらという事も聞いてある」と聞かし下され、これはこちらへ御引寄せ下さる事でありますや、又悟り違いにや伺)
さあ/\いかなるだん/\処、仔細一つ所にていつまで/\事情、幾重の処、暫くの処、心あれども一つ理、年々思案幾重の道が分かる。心治まれば何時治まる。内内一つどうであろう、思案の処尋ねる。一つさしづしよう。理は間違わん。だんだん心違う。一つ仕切ってこう/\と言えば一つの理がある。何時孝養々々これまでの道、分からんからどうこう、そんならそうと一日の日定め、重々理が定まる。幾重どんな事もある。遠く理も心一つ、近い/\/\心一つ、遠く十分治まるで、心に治まるで。仕切ってどう、内々あちらこちらどうしよう。一つ理を定めて、又こうして後にこう、一つ理も治まる。どうこうせいとは言わん。さあこれまで尽したこうのう、落そうにも落されん、捨ようにも捨られん。一つ治むるなら一つ理も治まる。
同日、増野正兵衞一度神戸へ帰りまして、内々談示致しとう御座りますに付御暇願
さあ/\何かの処、速やか一つ改め。一日の日一つ理、速やか心にどうであろう。何事も身に掛かる。神一条心に掛からんのが道と言う。その場/\掛からん、どんな事も身に掛からん。心の理は障る。こゝよう聞いて一度話、一日の日という。思う一日々々、十分心どうであろう、身上どうであろう、これでいつ/\までも理という。一日やれ/\生涯一つ理、身が速やか治まる。どんな事思う通りに成る。何かの処一つ話一つ理。さあ/\何かの処、速やか一つ改め。一日の日一つ理、速やか心にどうであろう。何事も身に掛かる。神一条心に掛からんのが道と言う。その場/\掛からん、どんな事も身に掛からん。心の理は障る。こゝよう聞いて一度話、一日の日という。思う一日々々、十分心どうであろう、身上どうであろう、これでいつ/\までも理という。一日やれ/\生涯一つ理、身が速やか治まる。どんな事思う通りに成る。何かの処一つ話一つ理。