明治三十三年十二月二十七日
田中捨吉小人ナワヱ八才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ小人身上どうも心得ん。いかな事であろと思う処尋ねる。尋ねるからは順序諭し置く。小人身の障り、見るに見られん堪えるに堪いられん、いかな事、と思う処日々であろ。よう聞き分けてしいかり聞き取れ。取りよで間違う。道はこれだけ長い道中艱難苦労運び通る中、身上こういう事と思う。些か事情治め。大難小難という、大難小難とはどうなろうと又思う。そうやない。よう聞き分け。働いて/\十分働いてる中に、心の理を病まんならんような事ではならん。天然という、一つこれ聞き分け。成っても成らいでも、道という理道という理に心さいじいと治まれば、何よの事も治まる。何程どれだけと思えども、天然という道ある。よう聞き分け。案じてはならん。小人大難小難という。これどうと思てはならん。大難小難聞き分け。小難というは、めん/\はどういう事もこういう事も聞き分け。日々皆ある。そんならこれだん/\信心、これだけ運んでると思う。これ必ず思わず世上理見てたんのう。どうでもこうでも小人は可愛々々い中に、心病まんならん。どういうもの。よう聞き分け。世上理見てたんのう/\。大難小難という。一時どうではない。なれど、どうも小人身上一時判然なり難くい。これだけ諭し置く。成っても成らいでもという。良い後は悪い。悪い後は良いと言う。年限の中から積み立てるは年限という。これだけ諭せば、皆籠もりある。成っても成らいでも、道という一つ理、心に治めてくれ。
押して天然と仰せ下されますか、運んで居ます処
さあ/\それは、もう取り仕切りたらどうと思う。それは成って来たら成る。どうこう思たて、成る日来たら成りて来るは、天然と言う。これだけ諭したら皆籠もりある。さあ/\それは、もう取り仕切りたらどうと思う。それは成って来たら成る。どうこう思たて、成る日来たら成りて来るは、天然と言う。これだけ諭したら皆籠もりある。