明治三十三年十二月七日
梶本楢治郎以前の事情申し上げ、宮田善蔵の娘カナ二十才縁談事情願
さあ/\尋ねる事情/\、事情もだん/\あって、一時尋ねる。事情という、だんだん長らく道すがらという。道理一つ理、余儀無く尋ねる処、余儀無く理は取り入って事情運んでくれてもよいが、又掛かり合いというは、又いかないんねんという。この理聞き分け。それより精神。精神の理より受け取る処無いで。よく聞き分け。何年以前あと、世界から見たら十分と思うた理であった。なれど、どうもならん。人に楽しみ、楽しみあって銘々この世の住家という。楽しみ無くば行こまい。無理出けん。無理して一つの理は行こまい。無理して立つか立たんか。人に無理は立てようと言うた処が、どうもならん。又何年以前、何年間互い行き違って、年限経ったる。年限のこうのうという理無くして、集まれそうな事は無い。これ一つよう聞き分け/\。どうでもこうでもと思うたて、こうのう無くして治まるか、治まらんか。皆一名一人思案してみるがよい。人々の心で、順序道すがら、日々行いを第一。行い無くして、こうのう無くして、いつまで待ったてこうのうあらせん。これを一つ台として、年限二年三年ほんの生まれ更わり、互いなあと年々内々通り抜けたら、こうのうと言う。一夜の間にも入れ替え、入れ替えしたら受け取る、と話の理も諭したる。これ知らずして、通りてはどうもならん。口でどのような事唱えたとて、心に行い無くして神が受け取り出けん。これ聞き分け。尋ねる理、又捨てたもの、引き上げる者も無くばならん/\。人間一代作り上げるという処から、掛かってくれるがよい。
押して、それでは両方へ運びまして、分教会にて治めさして頂き度しと願
さあ/\尋ねる処/\、それもよいが、皆よう聞き分けにゃならん。人の義理に詰まって、こうとあってはならん。先々という心持ってしてはならん。いんねんの為す事、いんねん無くば通られやせん。神の話聞いて、親の理なら精神真実心という。常々なら真に聞き分け。いんねんという。一つ理聞き分けにゃならん。又々親こうと言えど、又人と言う。どうなってもこうなってもと言う。一つ堅くば夫婦中と言う。この理聞き分け。無理と言うてはならん。無理無くそれから結び、結構と言うて通り抜けるは、真実真の道/\。これだけ話して置くによって、真にこれならという、人に勧めらるさかいにと言うてする事はよいと思えども、いかんなあと思てはいかん。これだけ諭したら、縁談は尋ねる事要らんもの。神に理に治まったら、縁談尋ねる事も無い。捨てたもの引き上げて、作り上げるという心持ってくれにゃならん。さあ/\尋ねる処/\、それもよいが、皆よう聞き分けにゃならん。人の義理に詰まって、こうとあってはならん。先々という心持ってしてはならん。いんねんの為す事、いんねん無くば通られやせん。神の話聞いて、親の理なら精神真実心という。常々なら真に聞き分け。いんねんという。一つ理聞き分けにゃならん。又々親こうと言えど、又人と言う。どうなってもこうなってもと言う。一つ堅くば夫婦中と言う。この理聞き分け。無理と言うてはならん。無理無くそれから結び、結構と言うて通り抜けるは、真実真の道/\。これだけ話して置くによって、真にこれならという、人に勧めらるさかいにと言うてする事はよいと思えども、いかんなあと思てはいかん。これだけ諭したら、縁談は尋ねる事要らんもの。神に理に治まったら、縁談尋ねる事も無い。捨てたもの引き上げて、作り上げるという心持ってくれにゃならん。
又押して、先方の方へ精神を尋ね双方治まったら御許し下されますや
さあ/\先方の方へ、順々道理運び、又先の心一時心にて義理という理は、後のためにならん。義理は後のためにならん。そこで寄る夫婦の中、親こうと言えど、いかん縁談もある。親こうと思えども、子に縁談事情あるで。これだけ諭したら十分という。さあ/\先方の方へ、順々道理運び、又先の心一時心にて義理という理は、後のためにならん。義理は後のためにならん。そこで寄る夫婦の中、親こうと言えど、いかん縁談もある。親こうと思えども、子に縁談事情あるで。これだけ諭したら十分という。
又押して、親より本人なり治まったら運ばして貰うたら宜し御座りますや願
さあ/\皆尋ねるから諭したる。諭しは間違わんよう。親一つ理、義理は先のためにならん。一寸話今義理という。これは一人やない/\。人の義理掛け、縁談に義理掛けてはならん。それはほんの一寸の飾りのようなもの。そこで縁談というは、真の心に結ぶは縁談。又離れ/\寄りてはならん。人間には心という理がある。心合わねば、どうでもこうでもそも/\理。これだけ諭したら、どんな理も分かる。さあ/\皆尋ねるから諭したる。諭しは間違わんよう。親一つ理、義理は先のためにならん。一寸話今義理という。これは一人やない/\。人の義理掛け、縁談に義理掛けてはならん。それはほんの一寸の飾りのようなもの。そこで縁談というは、真の心に結ぶは縁談。又離れ/\寄りてはならん。人間には心という理がある。心合わねば、どうでもこうでもそも/\理。これだけ諭したら、どんな理も分かる。