明治三十三年十一月二十六日
増井りん五十八才身上のぼせに付願
さあ/\尋ねる事情/\、いかな身上一つから尋ねにゃなろまい。皆一つ事情年限数えば幾年なる。さあ今や今日になりた事情であろうまい。古い事情諭そ。存命より皆満足与える/\。身上から尋ねにゃなろうまい/\。存命満足与える/\。あれ女というだけで、皆惣々で分からん。今日まで遅れある。存命の間に楽しまし、満足与えどういう事であろ。皆ほのかに聞いて居る/\。皆承知分からん。人間勝手で出けんやない。教祖入り込んで天より諭し置いたる道、その教祖言葉下だしてある処埋もれたる。そこで一つ道理順々あれど遅れたる。この道は皆身上から随き来る。身上でなくして随いた者は、ほんの一花のようなもの。前々からいかな処も聞き分けて諭してくれ。皆教祖存命の間の言葉一つ万刧末代の理、この言葉長くこの順序諭し置こう。よう聞き分け。女という中に何を下だしたという理は、数々あらせん。教祖存命で下だした理というものは、学者智者から出けた理やない/\。言葉一つ理は何ぼのこうのうとも限り無い。うっかり思ては何処にどういう事こういう事あるとも分からん。存命聞かしてある処、満足与えば今日の日身上から尋ね出る。満足与えにゃならん。身上そこえ/\なったら、又尋ねて出よ。席変わりて知らす。身上案じてはならん。満足さゝにゃならん。今日は十分行こまい。今日という日あるによって、十分満足与える程に。