明治三十三年十一月十六日
上原佐助小人出物の障りに付願

さあ/\尋ねる事情/\、事情から一つ理を尋ねる。さあ/\皆んな子供という。子供に一つ事情、身の処いかなる事も、そら思わにゃならん。尋ねるから明らか諭そう。もう道というは、小さい時から心写さにゃならん。そこえ/\年取れてからどうもならん。世上へ心写し世上からどう渡りたら、この道付き難くい。何程の処どれだけこれだけと思う。年重ねた運んだら何処から何処までと思う。そら取りようでころりと違う。子供から道に赴かせば順序分かる処から、惣々まで諭そう。深き処要らん。深い事あれば、どうしてこうしてと違うてならん。小さい時から心赴かして、これはどんな事も出け。元ありて元、道があって楽しみ。身に障り無くば十分楽しむ。障り/\、心から障りと言う。よう聞き分け。身上案じる事要らん。いつ/\まで所にこうして居られん。元へ立ち越して帰らにゃならんと、子供まで赴かし、そら、所は退き難くいなれど、心から定まれば、定まる。これだけ諭したら、何も彼も籠もりある程に。よく聞き分けるよう。

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