明治三十三年十月七日
喜多治郎吉身上のおさしづより一同談示の上、網島の方なり中津宇佐の三箇所の処申し上げて願

さあ/\尋ねる事情、前々事情も皆々いろ/\、中一つ/\幾重一つ/\一筆言うたる。扶け合い/\とどんな扶け合いも数ある中に、聞いたら直ぐに飛んで行って救けにゃならん処もある。又、利害を言うて治めにゃならん処もある。成ると成らんと見たらどういう事も分かり、中程中多くの中、道理言わず道理ある。その道理に心寄せにゃならん。放って置いてはならん。成るよう行くよう心運んでやらにゃならん。直ぐに飛んで行って、直ぐに道分けてやらにゃならん事も、利害を言うて分けてやらにゃならん事もある。心は幾重心、中に法が立たん。立たんという者も、一概ではならん。一所二所切り/\がある。一つ/\留まって万事働く。芯ある芯ある、芯に何かある。意見せにゃならん事もある。芯に間違いあるから、是非に是非通らにゃならん/\。よう聞き分け。何よの事もぼつ/\受け持ったら受け持っただけ、受けてやらにゃならん。受け持った理に、他からは掛かりようが無い。これだけ諭したら、どんな事も分かる。これよく聞き分けてくれ。

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