明治三十三年七月十五日
桝井安松身上咳出る事に付願
さあ/\尋ねる事情/\、どういう事も尋ねるやろ。尋ねたら、又事情の諭しもある。さあ/\よう聞き分けて、しっかり聞き取って、身の処堪えられん、時々いかなると思うから尋ねる。何事も取り扱え。一つ事情聞き分け。こうと言うてどうと言う、こうと言うてどうと言う。したなら何よの事も、それであるこれである、と諭す理をほどき掛けたら、理をほどき、こうしょうやないか、どうしょうやないか、諭してくれ。見難くい聞き難くい、何よ道の上から取って道の上より見分けてやれ。これがこうやこれがどうや、一つ/\道理から明らか道諭すのやで。めん/\又上上三名、こうというは皆それに成る事や。これまでの道、運ぶは容易やない。さあ急く/\。身に掛かる。日々同じ事。こうしたらこう、どれから眺めても、ほんにそうやな。後々見せてくれ。尋ねたらこういうさしづありたと話して、日々理重なり悖り騒ぎ、日々の理言うたて、ほんに道理諭す事出けん。何程こうやと思うて居たて言えん。言えんから上から上々、二三四五名より、こうと思う事、こうなると台急き出す心あるから一つ出す。しっかり/\/\五つ指の如く諭し掛けたら、その理に治まる。これだん/\諭すは容易やない。年限理によって日々治まれば、万事たんのう治まる。身上案じる事要らん、案じてならん。身上から尋ねたら、こういうさしづあったと。見遁す事出けん、聞き遁す事出けん。ならんから諭す。又何よそれ/\という理あるから/\、同じ中でも、大抵下から事情あろまい。皆上より世上も治まる。これ/\取ればこれ、だん/\見分けてやらにゃならん、聞き分けてやらにゃならん。知らにゃ教えてやらにゃならん。促してやらにゃならん。代わりとして諭してくれ。皆の中にお前の事の身の上から出たと言う。それでどんな事も諭す事出けん。よう聞き分けば、ほんにと分かる。これ諭という。