明治三十三年五月十七日
松村吉太郎目の障りに付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\ほっと心得ん。さあ、どうも一時なあと思う処、尋ねる理身上に掛かれば、尋ねる/\。尋ねたら又それ/\皆んな事情という理を諭す。いかな事も聞き容れにゃならん/\。第一掛かる身の処、一時どうもなあ、心に取ってみよ。身の障りどういう事であろう。第一の所一つ障り/\、日々の事情、又それ/\皆んな一つ/\治まりと言う。この事情心得ん/\。心得んの理もう多く理重なり、だん/\重なり/\の理を放って置いてはならん。放って置いてはならん。続きに前々諭したる事もある。一日それ/\中聞き分け。どうもならん事情、これも聞いたら放って置けん。見捨て置かれん。この理又一つ、どんと治まって楽しんだ理は、どういう理もこういう理も元々なあと思やんの事情、第一又ぢばという/\、だん/\事情ある。皆んなの中綺麗な中々、諭し難くいさしづある。諭し難くいさしづ何でも彼でも話さにゃならん。諭し難くいさしづ程放って置けん。諭しよいさしづは、十日三十日放って置いてからでも、運べばこのまゝ治まる。諭し難くい理心にあるやろ。皆、掛かりて来にゃよい言わにゃよいなれど、それでは道とは言えようまい。あちらから妬みこちらから妬み、ほこりの元。元は障りという。善い者に障り付くはどういうもの。ほこりの者に障り付かんと言う。直ぐに行けば多く日々取次要らんもの。一人のために道を弘めたんやない程に。ようこれを聞き分け。皆世上救けたいため。一人のためやない。世上救けたいために弘めた道。その道うっかり思て居てはならん。この道諭しの中から出けた道。ほこりの中から付けた道やない。出けて来れば、我が身構わんと、年々尽し、だん/\道弘め掛けたる道である。どうも鏡やしきの中、一つ/\曇りありてはならん。積もり/\、重なり来れば、どうもならん。なりてから取り返やしはならんで。めん/\は構わんという心に、人間には義理は無い程に。仕切りた理は諭し難くい。又取り次ぎ仕難くかろ。なれど、磨き掛けたら磨かにゃならん。晴らし掛けたら晴らさにゃならん。一人のため尽し掛けた事無い。皆心に一つの道というは、心にあるもの。心にあるものあれば、心さい狂わしさいせにゃ、道の台。又一つ黙って居ればよい、言わにゃよい。それではなろまい。日々世上無くばよい。世上にあるは元にある。世上はぼっとしたもの。元々濁り/\から、世上濁り回りてはどうもならん。道は捨てる心無くとも、元に曇り出れば、これではなあ、暗がり同様である程に。これ聞き分け。一人のために運び掛けた道やない。世界救けたい、心通り救けたいという道。よう聞き分け。道を始め、こうして多く皆連れ帰る道、水晶の玉の如くに映さにゃならん。濁りありては、玉とは言い難くい。皆心同様にあったら、心に目に見えん。真実水晶の如く成あったら、天よりの働き知らんか。あの人何とも言わんなあ、この人何とも言わんなあ。道は心尽しての道。人間の道やない、神の道。神の道ならおめ恐れ無い程に。この理、よう胸に持ってくれにゃならん。

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