明治三十二年八月二十六日
山沢ひさ三十七才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、さあいかなる事情/\、身に一つ事情あってこそ何か事情尋ねるのやろ。尋ねるからは前々以て事情皆諭したる。事情ようこれを詳しく筆に取って、何よの理もこれに添う。いかな事情見ればどうなろうと思う/\。身上に迫る。尋ねにゃ分からん。尋ねるからさしづ通り理を守るがさしづ、どんな事も障り直ぐと治まるは、障り皆集まるという理を諭す。前々諭したる事情、どういう事いかん、こういう事いかん、これ言い難くい。諭した理心にあっても守らにゃならん。立てなんだら守って居るとは言わん。遠慮気兼は一つも要らん。一つ理を数えて見よ。皆何でも重い所に重い障り付く。皆治まり事情ある/\。前々こうしてどうして、万事許したる理ある。又諭したる理ある。諭した処が守らなんだら、聞いた理とは言えん。よう聞き分け。埋りた理を諭したる。どうでも年限一つの理、こうのうによりて生える。古き話より年限の順序を守らねばならん。蒔き流しではならん。又皆んなの話皆んなの理に諭す。俺もこう聞いて居る、どう聞いて居る。皆会議にする。不足為し、心に持ってる事要らん。道によって遠慮気兼は要らん。成程という、一寸言えば、これもせにゃならんどうもせにゃならん。なれどよう聞き分け。道の上から成り立った道理の道である。道はどういう処から成り立ったる。初め一つからそれ/\道具を以て開く。開くから成り立つ。道の道理を以て一つ一つ治めてくれ。必ず諭す。草生えの中へ蒔いた種生えたようなもの、年限のこうのうによって成り立つもの、遠慮気兼は要らん。人も育つ我がも育つというは、それ運んでくれ。理の処軽き理は諭してない。登ろというは、足場無くばならん。神の道に足場無しに登りたら、どんと落ちんならん。落ちては気の毒という理を諭して置こう。

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