明治三十二年五月十一日
南紀支教会長下村賢三郎五十五才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん。心得んから順序以て理を尋ねる。尋ねるからは一つ順序さしづに及ぶ。さしづに及ぶが、よう聞き分けて早く諭してくれ。さあ身上迫る/\。どういう事でもあろ。内に事情一つこれまで長い間、道すがら何でも彼でも思たる。長い道すがら、心にどうも一時の処未だ長い間、道筋未だ一時判然ならん、判然ならん。身上迫る/\、どういう事こういう事、何程思たて迫る、分かろまい/\。よう一つしっかり聞き分け。一時に迫ると思うな/\。長い道筋分かろまい。もう日々の処、何でも彼でもと思う。この理よう聞き分け。どう成ろうとこう成ろうと、一つ道さい成れば。これ聞き分け。どういう事も思い思い年限経ぁたる。よう/\所に一つ理を下ろし、一時とんと判然ならん。これではなあ思う心、一つ心取り直せ/\。取り直さにゃならん。何処も彼処も盛大々々、所々話聞く。めん/\一つどういうもので判然ならん/\。これ一つ早く取り直せ取り直せ。もう一代と思てはならん。一代と思たら頼り無い。何したんやらと思わにゃならん。これまで道の無い所道付け、所に理を治めるは容易ならん。この理は十分受け取ったる/\。さあ生まれ更わりの理、これを思い/\、末代の理は容易で残さらせん/\。一代と思たら頼り無い。なれど、末代というはなか/\の理。これ取り直せ。これより何でもと治めたら治まる。これまで少し/\間違いでは皆いずむ/\。さあ一代と思たら頼り無い。なれど、末代と思えば一つ。これだけ諭したら何か分かる。よう聞き分け。

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