明治三十一年十月三十一日
森井熊吉二十六才妻さき二十三才身上願(城島分教会)
さあ/\尋ねる事情/\、身上に事情無くば尋ねしょまい。尋ねるからは、一つ諭そ。一つ将来順序の理を知らす。一人の処道のため世界のため万事のため、心を治め。日々運ぶ処受け取る。又一つ身上に事情どういう事であろ。身に障り思うより軽い。身の障り話の理を聞いて理が治まれば、直ぐに治まるが、身上に事情あれば、どうでもならん。成る成らん、成る成らん理が、世界に間々ある。一時尋ねる事情、さあ/\道のためこうして尽して居る。順序の理は世界にある。尽した理は将来の理に治まる。どんな大きいものでも、たゞ心だけではどうもならん。道のため尽し果たした理は、難儀不自由という理は無い。どんな大きなものでも、無くなればそれだけのもの。もう人間というものは、生まれ出る日があれば、出直す日もある。どれだけの物が有りても、身に不自由あっては、どうもなろまい。身は案じる事は要らんで/\。