明治三十一年二月五日
小寺又吉身上願
さあ/\尋ねる事情/\、いかなる事情尋ねる処、身上の事情一時事情余程大層。一時どうというこの事情は、未だ一つ駈け付いて尋ねる事情、余程迫りたる。一つ事情の理を早く伝えてくれ。身の処不思議でならん、心得んと言う。前々長い道と言うであろ。よう聞き分け。成るも一つ成らんも一つ。この理は一寸には分かろうまい。たった一つの道と言う。身上に何とも無くば何とも無い。言うまで、尋ねるまでやろ。今一時身上迫る処、何が違うやろ、どの理が違うやろ、思う処、一つの事情ほんにこれではなあ、身上に事情あればいろ/\心に思うやろ。なれど、一つよう聞き分け。淋ぶしいとは必ず/\思わず/\。成っても成らいでも一つ、よう聞き分け。一代と思う心の理が淋ぶしい。末代という理を聞き分けるなら、何も淋むしい事はあろうまい。道という一つの理を治めてくれ。早く/\。
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さあ/\事情、聞いた事情は尋ねるやない。道という理は、日々諭する中に籠もりある。これ一つ聞き分けてくれ。さあ/\事情、聞いた事情は尋ねるやない。道という理は、日々諭する中に籠もりある。これ一つ聞き分けてくれ。