明治三十一年十月一日
飯降政甚建物御許し願

さあ/\尋ねる事情/\、一寸仮言葉これから一つの理を出したる。普請は願通りの普請、順序という諭しある。掛かるまでに諭し置く。三軒という建家。三軒この順序鮮やか分からん。三軒棟を並べる。二軒建った。後一軒かいなあという。普請始め掛け、掛かり掛け。掛かり掛けたら、後へは戻さん。悠っくり尋ねて、三軒棟を並べる。二軒出けた、もう一軒なあと思う。これで建て納めやで。三軒あるのや。旬を見て名を付ける。三軒の理がある。鮮やか分からにゃ聞いたら分かる。一通りの理から尋ねたら分からん。いつの理になっても分からん。掛かり親子諸共親子諸共伏せ込んだ理、親子諸共の理、棟三軒の理、実際分からん。大工というは何と思てる。表大工に裏鍛冶屋、この理聞き分け。三軒建ち並んだ。よう思やんしてみよ。何年以前から、食物作りた田地や。世上から不思議に思わにゃならん。この草生えの中に、こういうものが建つ。裏は鍛冶屋表大工と諭し掛けたる順序の理から聞き分け。三軒並んで建て納めやで。勇んで掛かれば勇んで働く。掛かりの日は言うようにしてくれ。聞きよう取りようで間違うからどうもならん。十のものなら七つと言いたいが、三分より分からん。むさくろしい処では綺麗な仕事出けんで。よう聞き分けてくれにゃならん。
押して、三軒の建家はこれで住むのでございますか
さあ/\三軒々々、これで納め普請やで。仮家々々、幾の幾度、建て変わらんでも理は同じ事、この理を外したら、神に向かうも同じ事、三軒々々理さえ治めたらそれでよい。年限刻限で鮮やか分ける/\。三軒の中のもの、誰彼のものでもない同じ理。さあ/\三軒々々、これで納め普請やで。仮家々々、幾の幾度、建て変わらんでも理は同じ事、この理を外したら、神に向かうも同じ事、三軒々々理さえ治めたらそれでよい。年限刻限で鮮やか分ける/\。三軒の中のもの、誰彼のものでもない同じ理。

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