明治三十一年九月三十日午前二時
刻限御話
さあ/\まあ/\やれ/\、ふん/\、やれ/\、話し掛け/\。さあ今夜はどういう事を話す。年限々々十年一寸余り、どうして行こうと、かいだるい/\刻限刻限、何ぼう刻限知らしても何のさしづ、とんとどんならん/\。十年この方、つとめせにゃならん。つとめで開かにゃ開けん/\。ならん/\で暮れて了うた。一日前二日前、いかなる事も一寸々々、理を聞き分けて居る中に順序も知らしてある。理も聞いて居る間と刻限と何でも彼でも分けて見せる。年限十年少し前どうでもならん、こうでもならん/\から暮れて了うた。世上あちらこちら、一寸々々にをい掛け、年限相応のもの、可哀そうなから、この学び道を付けた。その学びの道は知らん。これから先長い/\年限である。未だ/\一寸には運べん。一寸すっきりのもの、二分通り仕上げたら、覚束無いもの。十分のものに仕上げたら、どういうもの。どういう筆を取る、こういう筆を取る。筆に記してくれにゃならん。言葉で諭してもどうもならん。十分知らしたら、一つ/\治めてくれにゃならん。筆に記したとてどうもならん。皆勝手の理を拵える。何を思うても、この道神一条の道、どんな事も立てゝ見せる。これからどんな事も神は大目に見て居る。神というもの、そんな小さい心でない。世界中子供を寄せ合うて、これもいかんあれもいかん、ちょいと/\治め掛け、世界諭し掛け。あら/\の道、二三年前までは一寸も分からなんだ。あちら高い所/\声を掛け。容易でなかった。二分通り上ぼりたら、倒けて行く。二分通り辛抱ようせず、知らんとも言えようまい。今日の日見て居る。神一条の道で神一条の言葉で出来たもの。早うから仕込んである。どんな事もこんな事も分からん事情又替わる。代の替わるようなもの。代替わり、根がどうも難しいてならん。程良う付いて二分通り行て喰い止まりて三分、一分の処難しい。一寸弘め掛け、三分立ちたら七分は直ぐに治める。もう一分難しい。何ぼ諭した神のさしづ、皆んなあちらへ映るこちらへ映る。勝手の悪いさしづは埋もって、こんな事では一分の日難しいなる。迫って来る。この迫って来るはどういう順序の理。諭さりょうか。多くの中、楽しみ/\いう理が何から出来たものであろう。容易ならん道、欲を離れて出て来る。何と思うて居る。日々改めて居る。種という理を以て話し掛け。種は元である。口上手弁が達者やと言うても何にもならん。日々取り扱い本部員本部員というは神が付けたものか。これ一つ改めてくれ。そういう理は人間心で付けた道、世界は人間の道。このやしき人間心で通る事出来ん。神の理それだけ難しい。何処へ行っても無理という理は無い。神が理を治め掛けたる。世上どういう理以て、何でも彼でも治めて掛かる。この順序聞き分けてくれにゃならん。何処で真似をしたとてならん。何処で店を張ったとてどうもならん。元が無いから。このやしき元なるぢばと言うたる。その元へ入り、神一条の理を持ってくれ。十本の背を揃え、十本の中からだん/\順序ある。双方の日を重ねにゃならん。日を重ね、恩を重ねてどうもならん。年限重ね、年限曇りなりに通れば、十本の杭を打ったも同じ事。長い短い分からねば、分からん処は何遍でも問い返やせ/\。一つも問い返やさず、長い短い問い返やせと/\言うに、もう宜しいと言うから、神が退いて了うた。それから会議々々と言うたて、人間さしづを拵え、取次見苦しい。ごもくだらけ。一寸々々日々積もれば山となる。この、山となったらどうするか、この順序聞き分け出来ねば、人間心通るだけ通りてみればよい。
暫くして
さあ/\今夜々々は、十分説き聞かして、捨てゝみたり撫でてみたり、をやが出てこの話、何と思うて聞いて居る。十分見えて一つの区域、何っからどういう事になるか、どういう事も諭して、知らず/\に居てはどうもならん。ほんに今のもの、年限も来たら日々の処治まり、代も替わり、二代三代治まるように成る。一代で詳しい事分かりゃせん。寄り合うた中、十人の中、言葉一度に出さりゃせん。大掃除や。この順序見難くい。この理に止どまる。ほんにそうであったか、ほんにそうと尋ねてくればよし。この順序の道定めてくれねば、尋ねるまで。これ一つ諭し置く。さあ/\今夜々々は、十分説き聞かして、捨てゝみたり撫でてみたり、をやが出てこの話、何と思うて聞いて居る。十分見えて一つの区域、何っからどういう事になるか、どういう事も諭して、知らず/\に居てはどうもならん。ほんに今のもの、年限も来たら日々の処治まり、代も替わり、二代三代治まるように成る。一代で詳しい事分かりゃせん。寄り合うた中、十人の中、言葉一度に出さりゃせん。大掃除や。この順序見難くい。この理に止どまる。ほんにそうであったか、ほんにそうと尋ねてくればよし。この順序の道定めてくれねば、尋ねるまで。これ一つ諭し置く。
一二三の理を尋ねるに付伺
さあ/\一寸話した/\。中にて、一、二、三、中に取り混ぜて話、一二三分からん。未だ分からんぐらいは大事無い。分けて一時順序運ぶ。心に日々曇り無く、道理からの理。その中に聞くに聞かれん、見るに見られん、高い低い理、長い短い理。よう聞き分け。神のさしづを聞いて、分からん事を聞き分け。どうもならん。何ぼ諭したとて、勝手ある。善いと悪いと、長い短い、ほんにこれでこそ神の話。さしづ通りよりならんものと定め。春以来順序一点の点を掛け。やっぱりどうもならん。どうやこうや知らず/\運び掛ける処、人間心残念。台というこれがだん/\に聞こえ/\て中にこうやと言う。そうやっしになって了うてはならん。一時一つの心、ならん処から、だん/\諭し掛けたる。さしづ通りすれば、大きの声で、どうやこうやと聞いて見苦しいから、そんなやしきであろうまい。めん/\心に一つ成程という日から連れて帰ってる。成程の理に、だん/\区別々々このやしきに無い程に。容易大抵の事でない。よう聞き分け。あの人めん/\頼り持ったなら、重々の理を楽しみ、理を積もり恐ろしや。たゞ一つ台である。前々本部員々々々と言うて居る。これもだん/\ある。本部員々々々何人ある。本部員というものは、神から言うたのか。人間が言うたのであろ。人衆始め掛けと寄せてある。これから一つ考えてみよ。表並び/\、高い低いも長い短いも分かるである/\。我が事した事は、皆人の事と思たらあきゃせん。我が事と思たら、我が事になる。人の事と思たら人の事になって了う。どれだけいんねんじゃ、いんねんと言うても、白いんねんもある、悪いんねんもある。よう聞き分け。何ぼ本部員第一の空に居た者である。下からならん/\。この理皆それ/\、散乱して心を計ってみよ。上に留まっても、足持って蹴って了たら、ころ/\と行って了うた。可哀そうなものや。それじゃから、本部員じゃという。あちらへ理を掛け、こちらへ理を掛け、掛けさがしの順序、道とは言わん程に。これをよう聞き分けてくれ/\。さあ/\一寸話した/\。中にて、一、二、三、中に取り混ぜて話、一二三分からん。未だ分からんぐらいは大事無い。分けて一時順序運ぶ。心に日々曇り無く、道理からの理。その中に聞くに聞かれん、見るに見られん、高い低い理、長い短い理。よう聞き分け。神のさしづを聞いて、分からん事を聞き分け。どうもならん。何ぼ諭したとて、勝手ある。善いと悪いと、長い短い、ほんにこれでこそ神の話。さしづ通りよりならんものと定め。春以来順序一点の点を掛け。やっぱりどうもならん。どうやこうや知らず/\運び掛ける処、人間心残念。台というこれがだん/\に聞こえ/\て中にこうやと言う。そうやっしになって了うてはならん。一時一つの心、ならん処から、だん/\諭し掛けたる。さしづ通りすれば、大きの声で、どうやこうやと聞いて見苦しいから、そんなやしきであろうまい。めん/\心に一つ成程という日から連れて帰ってる。成程の理に、だん/\区別々々このやしきに無い程に。容易大抵の事でない。よう聞き分け。あの人めん/\頼り持ったなら、重々の理を楽しみ、理を積もり恐ろしや。たゞ一つ台である。前々本部員々々々と言うて居る。これもだん/\ある。本部員々々々何人ある。本部員というものは、神から言うたのか。人間が言うたのであろ。人衆始め掛けと寄せてある。これから一つ考えてみよ。表並び/\、高い低いも長い短いも分かるである/\。我が事した事は、皆人の事と思たらあきゃせん。我が事と思たら、我が事になる。人の事と思たら人の事になって了う。どれだけいんねんじゃ、いんねんと言うても、白いんねんもある、悪いんねんもある。よう聞き分け。何ぼ本部員第一の空に居た者である。下からならん/\。この理皆それ/\、散乱して心を計ってみよ。上に留まっても、足持って蹴って了たら、ころ/\と行って了うた。可哀そうなものや。それじゃから、本部員じゃという。あちらへ理を掛け、こちらへ理を掛け、掛けさがしの順序、道とは言わん程に。これをよう聞き分けてくれ/\。