明治三十一年八月二日
本席の南の方へ普請下さる事願

さあ/\尋ねる/\。尋ねる事情/\、さあ/\しっかり書き取ってくれにゃ、分かり難ない/\。どういう話から諭しよう。もう重なりて/\、重なり合うて居る。まあ何ともなくして通り来たる処、もうあちらもこちらも、二三年以来どうもならん。もう第一理失うて了てる。第一理失うてはならん。若き者あちらへ出歩く、こちらへ出歩く。何たる事であろ、どういう事であろ、思い/\日を送り、一日の日差しつかえ無く、よう勤めて居る。なれど、夜々の心を尋ねてみよ/\。思う処尋ねてみよ。違うから曇り掛かる。同じ同格という。大いの間違い跨りある。日々処話聞いて長い年限、あちらに何がある、こちらに何がある、年限数えてみよ。一時の理で成りたのやあろまい、出けたのやあろまい。よう聞き分け。古い/\中に、何処から見たて、何処から眺めたて分かる。古い理は澪れて了う。よう聞き分け。どうにもこうにもならん処から、今日までの年限を見よ。年限を見れば分かる。この道世界どれだけの道成りたるか。理運ぶ。今一時に成りたんやない。元々どうしょうか知らんこうしょうか知らん、話し合い、よう聞き分け。席という。これまで十年ちょい/\、これまで心聞き分け。親子諸共伏せ込んで/\、楽しみし掛け、姿見えん理楽しんで、影姿も見えん理を楽しんで通り来たる理すっきり分からん。あのよう未だというは、一時これ聞き分けて順序改め、成程という。真実以て尋ね合い/\、古い事知らん。元々どう成るや知らん、こう成るや知らん。日柄知らん。知らん筈や。何処にどうしてるやらどうして居たやら分からん。よう年限数えてみよ。さあ口説き話口説き話やで。今教会入ったら、もう楽や/\皆思うなれど、掛かりどうも難しいてならなんだ。その時杖柱にした。杖としたわい。
さあ/\普請々々、何処へなりと。さあ/\裏は鍛冶屋、表は大工。この理何処から出たるか考えてみよ。
さあ/\一点を打って改め替え。建家という。今一時言うやない。古い理に棟数三軒々々この理どういう事。これは聞いた者も聞かん者もある。聞いた者、他に事情普請という/\。一軒始め又一軒、名は一つ/\。彼にどうする、誰にどうする、順序聞き分け。親子諸共伏せ込んだ理聞き分け。誰に宅、彼に棟、三軒しっかり建ち並べる。
さあ/\さしづ/\。分からん事情なら尋ねくれ。尋ね合い、順序治まるなら、将来一つ治まる理と諭し置こう。
棟数三軒の理どなたと御尋ね
さあ/\三軒建家、席順序理以て順序の理を以て、刻限で知らし置こう。
又押して、西の方と東の本席の方と又南の建て増す方との三軒でありますや
さあ/\尋ねる事情/\、もう一軒は、何でもと言うは、前々理に諭したる。どうなり相手変わらず、順序運び掛からにゃ治まり難くい。
又本席二間程と仰せ下されますか
さあ/\尋ねる事情/\、何ぼうでも/\、旬を待ったて旬来たて外れ/\、又諭すれど分かり兼ねるから、夜々順序諭したる。人間心で保つは分からん。人間心に掛けたらどうと思う。普請大抵どちらやらと言う理がある。これ聞き分け。

さあ尋ねる/\。掛かりという。諭した理に基づけば、どんな理でも基づかる。理間違たらどんな事になるやら知れん。これだけしたら順序なるか、これ聞き分け。どちらやらという順序持てば、席順序治め。今日は風吹くような、又跡目は無けにゃならん。跡目の順序は後にある。もう一言/\、今日の日まで、影姿見てるようなもの。安心何処にあるか。楽しみ無くして陰に居るも同じ事。これ分かるか。

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