明治三十一年六月十二日
寺田半兵衞五十九才手足自由ならず口きかんに付身上願
さあ/\尋ねる事情、さあ身上に心得ん事情、さあ/\尋ねる事情は一寸余程事情、まあ大層と言えば、案じるであろう/\。なれど、一寸見れば大層に言う。どういう事で、こういう事になったやろう、皆思う。身上不思議やなあ/\、何かどうどこうど道という。これからと言えば、身上々々心得ん思う処、一寸身上余程大層。一時どうとはない。尋ねる事情の諭には、これまで事情諭してあろう/\。内々もどうなり事情こうなり、事情やれ/\と思う処、日々の処まあ/\眺めて見れば/\、思い/\の日を取ってる。これ諭し難くい/\。なれど、諭さにゃならん。細々道、今日という日あろまい/\。なれど、内々には前々からいろ/\道ありて、頼り/\の道外れ、頼り/\の道外れ、めん/\心に治め難くい。それ/\尋ね合い運び合いの中どういうものであろと、めん/\心鎮めて掛かる。この事情堪えられん。一時怖わいようなもの。どうなろうと言うなれど、諭し置こう。どうでもこうでも遅いか早いか道。同じ十本の指でも、早い遅いが道という。これ聞き分け。
押して、本部より誰か一名行く事願
さあ/\尋ねる事情/\、心だけは皆運んでやらにゃならん。又、行って事情諭してくれにゃならん。さあ/\尋ねる事情/\、心だけは皆運んでやらにゃならん。又、行って事情諭してくれにゃならん。