明治三十一年六月九日
永尾楢次郎身上に付前々事情申し上げ願

さあ/\だん/\/\の事情一つ理を添える。一つ万事事情よく聞き分け。心に治めて事情、身上に堪えられん事情から定めた理は、将来は外す事出けようまい。外す事出けん。一時身上どうも切なみ、よう/\一つ自由一つ理、これ聞き分けて将来治めるなら、これより先聞き分け。どんな事した、どういう事であったと、さんげという。無理な事言わん。心だけは直ぐに受け取るで/\。
押して、身上九分九厘まで救けて貰い、なれど、もう少しすっきりしませんから、尚精神定めにゃならん処あるよう心得ますから、これより兄弟の中睦じく致してと願
さあ/\まあ尋ねる話という。尋ねる理というはよう/\初め、この尋ねる理はよう/\の初め。この事情というは、なか/\一寸話する事長い/\があら/\事情事情、十のものなら一つで分かる/\。尋ねるというは、皆んな一つふしという事無くば尋ねやせん。長らえて中、それ/\兄弟、一時日々によってどうも堪えるに堪えられん事情、この理は何処からの理という。この理は諭の中にある、伝える中にある。ほんの世界の道理だけ以てこれまでという/\。これではならん。こんな事からこういう事になる。不思議と思う。よう聞き分け。年限長らく一つ理という。よう/\理という事情は、刻限毎度さしづ伝えたる。なれどどうもならん。諭し通り、さあ一二三この理さしづ通り治まれば、何も言う事無い。これまで何もならん事情通りて来たわいなあ。これより裏表々々。これから始め掛けた中聞いて居る。この事情風の便りで分からん。そこでわい/\すれば、どうもならん。皆見遁し。諭し理は深い理諭し、よう/\よう聞き分けにゃならんで。
さあ/\/\あちらからもこちらからも、そら出る、そら来る。賑やかしい成って来た。古き年限経てば十年一昔一代という。この中に一つ籠りある。中々深い連れ通りたる理分からん。そこで皆心である。一寸間に合えばよい/\。人間心。この道人間心で出けたのやない。なか/\の道/\、これから聞き分け。話諭す理は数数ある。なれど、後や先で、分からん/\。風の便りでは理の合わせ出けん。一寸諭し掛けたるこの理治め。後々何時どういう事諭すとも分からん。一時兄弟これ一つ諭したる理なれど、心合わねばどうもならん。夫婦でもどうもならん。親子兄弟でも、合わんというはどうもならん。二人の中でも、夫婦の中でもどうもならん。そこで仲好くというは棟を隔てたかて、心から仲好く治まる。一遍隔て、この結んだる理、仲好くなければならん。これ聞き分けてくれ。

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