明治三十一年一月十二日
内務省社寺局長久米金弥大和和歌山巡廻に付本部へ来る事県庁より申し来り、よって心得まで願

さあ/\尋ねる事情/\、どういう事にて出て来る。皆んな所々それ廻る処、一時尋ねる処どういう事こういう事尋ねる。いかな事尋ねるであろう。尋ねた処が実際話するなら聞き分ける。どうでもこうでも成るようはっちゃ成らせん。どう思た処が、成らん事成らせん。違た事言うては年が遅れる。遅れば苦労せにゃならん。夜も寝ずして何もならん。前々事情おめも恐れせず、実際話すれば、こういう事はどういう事と尋ねるやら分からせん。この道一時に成りたる。いかな者思やんするであろ。天然自然という、一年や二年やでは出けん。世界は、大きな事でもそれ/\寄りてするで出ける。なれど、天然自然年限の内から出けたもの。今日種を蒔いて実がのるかのらんか。これ思やんすれば今日の思やん出ける。これよう聞き分けて。

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