明治三十年十二月二十二日
木戸上庄右衞門妻きく身上願

さあ/\尋ねる事情/\、身上の一条、さあ事情尋ねる。いかなる事であろ思う理を尋ねる。尋ねば、事情一つ理は諭しよう。よう聞き分け。身上一時堪えられん。一つ内々事情これはどういうものであろ、こういうものであろ。身上こうなればどういうものと尋ねる。余儀無く事情諭そ。仕切りて事情万事楽しみ。楽しみは身上不足ありて何の楽しみあろ。暮らす中、不自由無く暮らす中、不自由無い。身上不足なる。一つ理は、一時一寸理は大層の事情。大層なら大層。心の理を楽しみとして思やん。事情一時どうでない。なれど一時大層。楽しみ理というは、暮らす中不自由無きなれど、身上不足ありて何の楽しみも無い。そんならと言う。よう聞き分け。身上不足ありてたんのう出けようまい。なれど真の実はたんのう。又中々深い中、どんな日も通りたであろ。又こうと思た日もあろ。皆んな差し入って/\、一つ改めて事情。楽しみ無くたんのう出けやせん。暮らす中不自由無く、身に不自由暮らす中、聞き分けてくれ。これだけこうしてどうしてと言う。身上不自由、これ見てみよ。皆よう聞き分けて、一時伝えてくれ。

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