明治三十年十一月八日
松岡国松三十一才前事情申し上げ身上願
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねる事情には、余儀無く事情であろ。余儀無く事情やが一つ/\聞き分けたら、いかなる事も鮮やか。これまでの処長い間道すがら、日日心運び、皆んな日々中に日々一つの事と言うは、どういう事であろ。日々の事であろ。後又候という、なか/\事情大変事情であろ。内々これではなあ、という処、堪えるに堪えられん余儀無く事情。聞こと言う処、よう聞き分けたら、鮮やか。内内心に事情ありて、鮮やかという事あろまい。なれど、よう聞き分けば、鮮やか分かる。何程の事情どれだけの事情、捨てゝ了えばどうもならん。一時事情、世界何処の事情、これという処諭しよう。長いのも短いのも一代々々。理は末代という。末代理は短い長いはあろまい。内々不自由するという。道の事情為す事情、いんねん事情、世界諭す事情、内々一つ事情あるか。将来長く短くある。よう聞き分けてこれ心に治めるなら、身は鮮やか。後々事情、これより始まりという心なら鮮やかという理を一つ、諭し置こう。