明治三十年十月十二日
宮本重五郎五十五才身上障りに付願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上々々、一時事情尋ねる。一時の事情ではあろまい。なか/\事情なれど、どうであろう/\思い/\の日々、急えたて、事情々々は日々の処にては、迫る処、何が間違うてあろ、何が違うてあろう、これは更々あろまい。更々無いなれど、尋ねるから諭し置こう。一時事情どうであろまい。なれど、大層事情。なれど、よう聞き分けて、道という、尽しただけの理、運んだだけの理は、どうでもこうでも/\何年経てど、何年経てど理がある程に。何をしたんぞいなあ、と思わず、事情は皆世界にある。この理見て、又内々一つ道の理というは、経って来にゃ分からん。なか/\の理、頼り無い/\、とは思わず、どちら向いても皆兄弟々々。この理治まりたら、何をしたんと思われようまい。どちらからでもこちらからでも、そうと言うたら、更々この理聞き分けて、たんのう。身上に不足ありて、たんのうは出けやせん。なれど、たんのうは誠。誠は受け取る。この理諭して置こう。よう聞き分け。頼り無い/\更の理に持たず、更の理に持たず、よう聞き分けてくれ。