明治三十年八月二十日
本席十日程前より左耳の御障りに付願
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねる事情は尋ねる事情まで。暫くの間という皆んな取り扱い事情によって暫く休んだ。休む間は心置き無う休ましてある。程無う事情始まる。とんとどうも身上鮮やかならん。心に思えど理によって身上は壮健の事情であって、何を言うても受け答え出来ぬようになれば、どうも計り難ない事情である。どんな事ありても、たゞ言葉一つの理で治まりてある。入り込んで話一つの理、角目々々さしづの理で、大きい事情も滞り無くそれ/\治まりて来た。皆それ/\集め諭し置こう。身は壮健であれど、言葉通じねば、どうもならん。入り込んで心を使う。身に答無くば話する事出けん。身上の障りにもだん/\ある。日々のあたゑ食事が通らんというようになれば、どんな事頼んだとて答あるものやない。荒い道理の理を諭す。左善、右は悪。善き事はすっきり一つも聞かしてない。善き事聞かんものなら要らんものや。この道理を聞き分け。広く所を建てゝ、守りを付けて置きゃ十分と思うやろう。なれど、日々心の働く処を聞き分け。広い所で長らえて臥せって居るも同じ事。心に楽しみあってこそ、日々の養いであろ。一時一つの事情、何でも彼でも、一つがあれば皆々の理もある。一つが無けねば皆々の理も無い。一日も早く善き事を聞かせば、善き事聞かす。通じの理、早く事情よう聞き分けば、長らえての休み日、まあ一日は勤まった。長らえての事情、何でも彼でも勤めさゝにゃならん。堪えられん者に頼んだとて、何も勤まらんという。事情皆んなそれそれの事情、皆々の心に無くばなろまい。