明治三十年七月十四日
増野いと身上願

さあ/\だん/\尋ねる事情/\、身上という事情、長らえての間の事情である。どうも長らえて心得ん事情、どうであろうと思う処、日々の理である。一時尋ねる処、前々の事情に諭したる。身上案じた分にはどうもならん。善き一つ事情案じてはならん。よう聞き分けにゃならんで。どうで多くの中治めるには、大きい心という理を以て治めにゃならん、通らねばならん。どんな事情もある。あちらもこちらも諭して治めてくれにゃならん。又何処やろと思うやろ。身上事情尋ねたら、こういうさしづありたと、皆一つ/\の思やんをせにゃならん。何で身上が日々の処にこうなるやろと思てはならん。通り難くい道は通り難くい、通りよい道は通りよい。この一つの理さえ心に鮮やか持ってすればよい。いかんものはいかん、善きものは善い、悪きものをえらいと言う。これ又こう、縺れ合いの理重役すれば、皆んな集まりて来る。善き事すれば当り前。ならんことすれば、いかんと言う。身上の処どうなる、一時なるものやない。どうやといつまで持ってはならん。多くの中に一つ見る聞く。皆治まり来たる処から聞き分け。いつまでも楽しんでこそ楽しみ。身上どうこう何の楽しみ無いと、更々心に持たず、どうなりこうなり、日々の事情勤まればやれ/\。身上不足ありてどうもたんのうは出け難くい/\。為すいんねん多いか少ないか、皆めん/\内々にある。今日もよい/\と言えば、たんのう出ける。悪い中にたんのう治められん。道理と言う。成らん中たんのう、治められん処から治めるは、真実誠と言う。前生いんねんのさんげとも言う。これ一つよく聞き取ってくれるよう。

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