明治三十年六月八日
増野正兵衞咳出るに付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\まあ身上には心得ん。どういう事であろうこういう事であろ。幾重思やんすれど、そら分かろうまい。よう聞き分け。多分の中に事情という。又一寸出越すという。又一つ/\印見てこうという。そらめん/\聞き分け。用が多くなる。多くの中に皆談じ合うての中、これから先どんな用が出来るやら分からん。急がしい用出ける。あちらから一寸掛かる、こちらから一寸掛かる。事情が多分掛かる。多分の中に大半一寸役々あるようなもの。なれど、役々、誰と/\という事は定まってあろまい。何と/\何の役/\、これ一時定めにゃならん。出けて来る。話付けたらせにゃならん。万事用が掛かれば急がしい。急がしいければ、皆割り合うてせにゃならん。その場/\事情によってどうもならん。これからどういう処から定めるやら分からん。めん/\いずれ/\と言うて通りたる。何でも彼でも定めにゃならん。真からあちらこちら、もう話しようか、もう刻限で諭そうか思えども、一つ理が赴かず、尽した理は同じ事情、上下の理は無い。真実連れて歩く、連れて通る。誰と/\の理は無い。運んだ理は受け取る。この道限り無き/\なれど、将来人間この通い道は切らにゃならん。これから万事行かにゃいかん。行かんようの道がある。成りゃ成るようの道がある。尽すは尽す、運ぶは運ぶようの道がある。これ聞き分け。善き理は運ぶ。まあよく尽す運ぶ。これ話し合うて、早く理を開いて、善い処以て、どんな理以て捌くは道という。一度の理に話して置こう。

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