明治三十年四月十八日
桝井伊三郎、永尾楢次郎両人東京及び仙台地方へ出張の願
さあ/\尋ねる事情/\、前々の事情は、途中まで一度の処立ち戻らんならん。余儀無く事情。どういう事、何かの事、何かの事情、心の事情は精神辺所の所にて身に障れば、煩いの上の煩い。一時以て尋ねる処、一度と言えば一度は出て、成るよ行くよう心だけの治め。辺所たる所にて身の障り、どうでもこうでも、身上から余儀無く事情という。事情は外に何にも無い。どうしてこうという、事情の理は無い。たった一つ一寸の慎み、一つの理、誠の理、これだけ事情身上からよう思やんせにゃならん。安心の心を求め、めん/\の心、一つこれ一つ何でも彼でも、もう忘れたかいなあ、というように治めてくれ。常々の理は十分尋ね、事情のさしづより時を以て、これだけ諭し置こう。めん/\心に慎むという理を治めてくれ。年の取れたる席という。ほんに頼りにして居る。頼りにして居る中に、これはという事情有りてはならん。この理さえ治めてくれば、外々事情は無い。十分という。さあ/\立ち越す処、尋ねる事情は心置き無う/\。さあ/\許し置こう/\。