明治二十九年九月二十九日
小西彦七三十才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、思い掛けも無い事情であろ。どういう事と思う処、身上に事情ありて、一時どうしょうこうしょうと言う。一時どうもならん事情、よう聞き分け。皆んなそれ/\理が分からんから、分からんようになる。しっかり聞き分け。身上ありてこそ人間心の理を働かし、いろ/\どうしたらよかろこうしたらよかろと思う。それから一つの理を聞き分け。前々以て諭したる。内々事情には何にも不自由はあろうまい。なれど、身に事情不足ありては、心という理は治まるか。これからよう一つの理を聞き分け。一時堪えられん事情であったやろ。なれど今の処、よう/\じっと治まれば、一つの話も聞くであろ。いかな事情も定めるであろ。いかな事情も世界という、世上の理から話してくれ。年は未だ/\若い。先は未だ未だ長い。どんな者が、どう言う。なれど、どうもならん。楽しみありても、身から事情あれば、皆忘れて了わんならん。暫くの処は、治めてくれ/\。
押して、分教会常詰の事情伺
さあ/\皆心という理は、めん/\心から出にゃならん。勧めて貰たり、言うて貰うてするような事では、何もならん。心の理というものは、日々時々どんな理も出る。こうしたらこうなる、これは諭す事出来ん。めん/\真の心から定めてこうと言うなら、十分の理。何も案じる事要らん、という一つのさしづをして置こう。さあ/\皆心という理は、めん/\心から出にゃならん。勧めて貰たり、言うて貰うてするような事では、何もならん。心の理というものは、日々時々どんな理も出る。こうしたらこうなる、これは諭す事出来ん。めん/\真の心から定めてこうと言うなら、十分の理。何も案じる事要らん、という一つのさしづをして置こう。