明治二十九年八月一日
前田喜四郎四十六才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、余儀無く事情尋ねるであろ。身の内の処どういうもの。もうよかろかと日を通りたる。一時以て尋ねにゃならん処、よく事情聞き取らにゃなろまい。どういう事であろ思う処、思うだけさんげえして居る/\思うだけでは分かろまい。一言諭し置こう。これまでほんに成程という日から事情たんのう/\。何故なると思うやない。事情は世界にある。世界の理を皆見てたんのう、心にたんのう。道を通るには真の心にたんのうして通らねばならん。尽す中に身上どうであろ、身上は又世界からなあと言う。これよく取り直し、事情は世界にある。いんねんという、いんねんというはどんないんねんもある。いんねんは心から。いんねんならと言うて了えばどうむならん。又いんねん残してはならん。いんねん諭せば、めん/\いんねん事情治め。しよと言うて出けやせん。しょまいと言うて成りて来る。これ聞き分けてたんのう。たんのうは誠。身上は大層と言う。そこで聞き分け。何度と言わん。事情は世界見て明らく事情と言う。早く諭してくれ/\。

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