明治二十九年四月九日
増野いと身上居所の願
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねるは一つさしづに及ぶ。どういう事さしづする。身上事情迫る。迫れば尋ねにゃなろうまい。さしづ取らにゃなろうまい。尋ねば一つさしづよう聞き取らにゃならん。もう大分々々長い間、一つ身上速やかならん/\。これまで何度さしづ及んだる理ある。よう聞き分け。一時尋ねる処、一つさしづ及ぶ。よう聞き分け。身上に掛かれば、一戸一つ事情と思う。身上速やかなら尋ねる事要らん、思う事要らん。身上に掛かれば、心に発散出け難ない。皆そう中/\多く/\/\これ一つ事情、こうと言えばこう、あゝと言えばあゝと、又こうと言えば理が集まる。幾名何人あれば、一名それ/\事情ある。なれど、重役又軽き事情、あちらこちら事情、そこ思やんして内々では分からん。こうして事情、出たる事情聞き分け。幾度さしづあるのや。よう聞き分けて、一つ事情一寸は案じる事要らん。なれど、又候々々と言えば安心の心。又世界の理運んで明らか事情。さしづと言えば、うっかりして居てはならん。うっかりして居られん。積もれば糸口忘れて了う。皆聞き分けて、今日までうっかり/\通りた、と聞き分けてみよ。
押して願
さあ/\いつ/\も同じ事/\、うっかりして居られん/\。そんだら、めん/\内にどういうもの、皆聞き分け。おらこうして貰いたい/\と言えばあわる/\。結び/\理は解きほどき出来ん。皆だん/\にある。放うて置けばならん。よう聞き分け。心を寄せて/\こうしたらという。裏を悟りてみよ。裏を聞いたらどうむならん。
よう聞き分けにゃならん。同じ何人中、この教会やしき中、十人居れば十人、二十人居れば二十人、三十人居れば三十人、どんな者も区域隔て無い/\。こうもして貰わにゃならん/\。一名放って置く事出けん。七十五人の中の一人よう聞き分け。三人名というは、あちらこちら集めにゃなろうまい。その事情は分からん。前々一つさしづ、刻限にも諭したる。席何処というさしづ、この事情放って置けばどうむならん。放うて置くに放うて置けん日が来る。道を明るくしてあちらこちら明らか。そうしたさかいにと言うて、めん/\心に掛からんよう。
押して、おやしきへ人増す事でありますや
さあ/\これ/\よう聞き分け。幾度さしづ中繰り返えし/\、取り込み理集まる処、どういう事放って置く。身上迫る。あちら一寸尋ねる又さしづ、変わらん/\さしづ、別段変わりたさしづ無い。時々さしづ及んだる事ある。よう聞き分け。何ぼどうしたてどうむならん。一時に重なる。重なりて、世界満足与える事出けん。何名何人よりて運ぶ。人が減り/\、用が何ぼ入るとも分からん。入りても運ぶ者無いようなもの。刻限にもある。だん/\諭したる。多くの人衆要ると言うたる。十年祭は世上満足与えて、これから少のうなればどうなる。これだけの事すれば人要ると、一つ運ばん理は何という心ぞ/\。一時以て早く満足さゝにゃならん。同じ事。さあ/\これ/\よう聞き分け。幾度さしづ中繰り返えし/\、取り込み理集まる処、どういう事放って置く。身上迫る。あちら一寸尋ねる又さしづ、変わらん/\さしづ、別段変わりたさしづ無い。時々さしづ及んだる事ある。よう聞き分け。何ぼどうしたてどうむならん。一時に重なる。重なりて、世界満足与える事出けん。何名何人よりて運ぶ。人が減り/\、用が何ぼ入るとも分からん。入りても運ぶ者無いようなもの。刻限にもある。だん/\諭したる。多くの人衆要ると言うたる。十年祭は世上満足与えて、これから少のうなればどうなる。これだけの事すれば人要ると、一つ運ばん理は何という心ぞ/\。一時以て早く満足さゝにゃならん。同じ事。