明治二十九年三月三十一日夜九時
刻限

さあ/\水が出る/\/\。ごもく引っ掛かって錆水もあれば悪水もある。すっきり出すで/\。抜ける処はすっきり聞いて置け/\。さあ/\書き取れ/\。悪水も出る、錆水も出る、泥水も出る。どんな道に付けるやら分からん。一時以て洗い切ったら、一時に救かる程に。席の身上もう救かるか/\と言うたとて、何程譬の話もある。けれど今の話は更に悟りは無い。これよりすっきり一時に話を付け。談じ合うて話を付けて喜ばさにゃならん。隅から隅までどんな事も皆知らす。これも一言説いて置くで。これを早く聞いて、皆の者も早く呼び寄せて通じてくれ。通じる理が分かりたら鮮やかやで。あちらこちら人が出る。籠らん道もある。道に流るる水を、途中で理を揚げて了えば、育つ事出けん。いかなる者でもこの話を聞いたら改良せねばならんで。又一時さんげもするであろ。いかなる事とは思うなよ。
さあ/\行こう/\。早く救けにゃならんで/\。急ぐ/\。席の身の内、これは急ぐ/\。談示や/\、改革や/\と夜の目も寝ずに、あちらも談示、こちらも談示、やはり元の清水、水の穴がとんと分からんから、すっきり井手を流して了うで。

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