明治二十八年六月二十三日
南辰平妻さと六十一才身上願

さあ/\尋ねる処/\、身上不足なりたる理を尋ねる。長らえて道なら、余程困り居る。よう聞き分け。十分あちら尽すこちら尽す、又運ぶのに、どういうもので内内不足なる、なる、と思う処、思うまい/\。言う中々思うは心なれど、心取り替え。よう聞き分け。何でも救けにゃならん救からにゃならん。心の中に長引く理、よう聞き分け。まあ/\世界の事情から取りて治め。一時どうとはない。なれど、大層。どうしたなら癒る思う中に、心に不足無いと思う。よう聞き分け。為すいんねん事情、為す事ならどうもならん、と言えば、どうもならん。先の切なみ、今の切なみと聞き分け。これだけ諭したなら、又事情が分かるであろ。

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