明治二十八年九月十五日
東分教会整理のため前川菊太郎、平野楢蔵出張の願

さあ/\尋ねる処/\、どうもこれ/\一時の道が一つ治まらん、どうも治まらん。一寸見ればそれは治まろうまい。理を以て治めにゃ何遍でも治まらん。前々の事情からだん/\余儀無くの道も通り、どんな中も越してどうなりこうなり、日月年限の事情というなれど、今の心であればどうも治まらん。一時始めた理は消す事も埋める事も出けん。よう/\の日が経って、よう/\出け掛けたる。一時人気が悪いに就いて、治め方が出けんという日が来たる。自由という日が無くばなろうまい。一人二人代わりての事情なら、一時速やかなる処の理を諭す。よう聞き取れ。底無しには、何ぼ澄んだ水でも入れる事は出来ようまい。底がありてこそ、なむ/\ながら水が盛れたる。この理をよう聞き分け。治め方には、どうでも一度行かにゃならん。どんな事も、重い理も一つ話の理によりて軽い。神一条の道の理を思やんせよ。倒そうと思えば我が身倒れる。転かしたら転ける。よう聞き分け。今に倒そうかという理を持って居る者もある。一時成らにゃ成るようにしようかという、一つの心を持って掛からにゃならんで。

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