明治二十八年八月十四日
増田きぬゑ目の障り願
さあ/\小人心得んと思う。心得ん分かろまい。どういう事で分かろまい。よう聞き取って小人の事情ある。いかなる処よう聞き取ってくれるよう。前々一つ/\の事情、何か一つの事情無くして事情渡り、所に一つも渡り一日の日も経ち、内々の処十分の理が治まり、これまで何心無く始めて年々一つ心を運び、一つの理を寄せ、よう聞き分け。前々の道とは言わん。一寸の事情だん/\の事情、又々幾重の事情運ぶ処十分受け取る。家内それ/\治め置いた。これではなあ、万事の事情通り来たる処、今一時の治まりの事情、小人の心の事情持たずして何かの処理の治まり、心置き無う尋ねるから、又々の理も聞いた、深きの理も聞いた、と諭してくれるよう。