明治二十一年七月二十三日
東京より届書の添書帰りて願
さあ/\願の事情、諭す処の事情、先ず/\今まで運び来たる処、神一条の理は未だ/\いかん。さあ/\神一条の理は一夜の間にも入り込むなら、どうしようとままや。朝あちら向いて居るを、こちら向けるは何でもない。前々聞かしてある。何処へ頼むやないと言うてある。軽き/\の道許したる処、神一条の道はなか/\分からん/\。かんろうだいの道は分かろまい。世上にては世上の道を知らそ。世上で矢来をしたようなものや。さあ矢来も十年二十年したなら破損が廻るやろ。あちらに一本抜ける、こちらに一本抜きに来る。判然としたさしづやで。まあこれで安心と言う、安心という間が隙間やで。隙間より腐るもの。さあ/\矢来も五年十年二十年すれば破損が廻る。一本二本抜く、抜きに来る。よう聞いて置かねばならん。