明治二十一年七月十四日
喜多治郎吉身上願
さあ/\尋ねる事情、さあ/\身の処一寸心得ん。どういうものであろう。さあさあ別段一つの理、案じは要らん。なれども早く聞かす。待ち兼ねたる、いずれの道聞かす事、一時一つ暮らす、俄かという。身上あって何たる事、やれ/\救かったる事もある。これこそいずれ知らそうまで運ぶ。遁るゝ処もあり、身の処一寸どういうもので、長らえて伝える処、まあ早く聞く。身の処案じな。何か早く聞かすもの十分理で治めてある。内々これまで分かる分からん、人間の理、立ち越したる理、それ/\道の理、十分の理を治めてある。前々内々やれこれでこそ。何かどんな難も遁れたれども、救け返やす、遁るゝたんのう早く取り聞かせ。一つの処、一つの事を聞き、内々治め早く聞かせ。