明治二十七年十月二十七日
井筒梅治郎妻とよ身上大熱に付願
さあ/\尋ねる処/\、さあ身上が心得ん/\。どんな思案する。思案すれど、とんと鮮やかならん。何間違う。何も間違いあろうまい。又一つ治め方であろうか。治め方は皆談じ合うての治め方、めん/\不自由、万事心一寸寄せるだけ。こゝまでこうしたら、皆治め来るに相違無いと、めん/\掛かりから思うて見れば、道開けてある。尽す理も見えてある。めん/\心に掛かる。自分心と言う。一日やれやれ、又一日やれ/\と、先を思えば切りが無い。何も心に掛けず、日々心の治め方、思案して見るがよい。めん/\これまでなあと言うた日ありたであろう。こゝまでこうしてこうと言うた日あろう。どんな事も成りて来ればどうむならん。一日やれやれ、又一日やれ/\。ほんに速やか成りたなあ、と言えば、生涯に持って思うて案じて居れば切りが無い。先々すっきり思わんよう。皆一名一人の心の理以て与えてあるで。