明治二十四年十月二十九日
杉浦徳蔵長女身上願
さあ/\身の処事情尋ねる。長らえて話聞き、通りたる。聞くよ/\理が無い。道が無い。よく聞き分け。分かり難ない。よう思やん。何程信心、何程尽す、又こうのう、これ三つよう思やん。一時話の理を聞く。聞けば身の処発散する理聞き分け。めん/\自由という理があろまい。なれど、成程の理を聞いてすれば、成程の理治まらんではない。とんとふわ/\したる。たゞ尋ねてみて、もうどう、癒るか知らんとは、理が無い。前々理がありて理がある。伝えさゝにゃならん、と理がある。これまで世上変わり、いかなる道もある。疾うから、何と計り難ない。後々戻りてある。とんと尽したとは言うまい。先ず道の処と我が理と聞き分けて、印あれば心定めにゃならん。これだけ諭して置く。