明治二十七年九月二十四日
上田嘉治郎六十五才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上の理を尋ねる処、まあ/\一時どうという事あろうまい。又ありてはならん。なれど、余程大層なりたる処、どういう事もこういう事も万事一つ治まり難ない。そこで、日々又事情も思い/\の理が出る。結構十分の中に一つ事情、一時尋ねる処、一時どうという事は無いなれど、ないそうとも言う/\。内々の事情に又候治まらん。この事情が心に掛かる。日々の処何も思う事あらせんで。ほのか/\聞いたる処の理、今の一時やあろうまい。これまで頼り待ち兼ねた。その中日々思う処、一寸や。事情諭し掛けるによって、内々よく伝えて、成るもいんねん、成らんもいんねん。何ぼしようと思うても成らせん、又、しようまいと思うても成りて来るが、これいんねん。よう聞き分け。何でも彼でも治めにゃならん。今日に事情が治まらんければ、心不満ともいう。なれど、存命一つ始め掛ける理は、何でも付けにゃならん。さあ/\これから一つ始め掛けてくれ。