明治二十七年七月三十日
刻限御話(前川梅三郎身上願後引き続きて)
さあ/\先程事情にあら/\諭したる。さしづどういう、よきさしづならそのまゝ治まる。さしづに跨がりは無い。もうであろうか/\と思う程日が遅れる。いかなる事も延びる。又、さしづの理に言い難くい事も言うが、取り次ぎよい事言うは嬉しい。又、聞いて腹立つようではどうもならん。速やか分かる事を心の理を以て苦しみ残念々々。何処から出た事情、一時急く/\心の理、こうしたらよかろうと、だん/\尋ねて運ぶならさしづ通り治まる。日が延びたらどうもならん。難しい処から理が出る。これだけ先程からうずらを聞く。残念々々な事やなあ。今日より席に出なと言うた。今日限りの日であるか。これまで運んだ理は末代。取次次第の道である程に。取次を以て世界と言う。一時一寸知らしたる。一にはいずかた神は神の支配間違いと言えば間違い。席が無くなりゃ暗闇、一日劣れば三十日劣る。皆話し合い、心のさんげとも言う。刻限事情知らしたいなれど、それこれ事情のため諭されなんだ。うっかりは出けん程に。安心の道も早く運んで綺麗にして、それ/\運ばにゃならん。あのくらいにしてあるに、何処に不足あるか。行こうと思えば行かれる、休もうと思えば休まれる。よう聞き分け。寒い中でも心通り、これは一つ安心なれど、よう聞き分け。一つの理、一つの理から心に曇りあれば楽しみがあるか。取り扱いの仕様によりて楽しむ。十分と思うて居る中に、心に掛かりてある。これ一つ治めてやらねば結構は無い。これ早く諭したい。間違いと言えば間違いになる程に。何ぼ堅く包み立てたものでも、心の理によりて崩れる。早く安心なる日を、暮らし/\になりてある。千度より一度の理がこれならという安心さしてくれ。愛想の理が無けりゃ曇る。曇れば錆る。又、日々の運ぶ事情から早く諭してくれ。
同時、押して増野正兵衞より、上田ナライトの事で御座りますか、と尋ね
さあ/\尋ねるまで/\。曇り/\てある。一人やない、皆それ/\曇りたる。これがこうという理を以てすれば理が割れる。割れ掛けたら、何処までも割れるや分からん。割れたら、寄る事は一寸難しいで。よう聞き分けてくれ。さあ/\尋ねるまで/\。曇り/\てある。一人やない、皆それ/\曇りたる。これがこうという理を以てすれば理が割れる。割れ掛けたら、何処までも割れるや分からん。割れたら、寄る事は一寸難しいで。よう聞き分けてくれ。