明治二十七年六月十七日
矢追楢蔵の願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\めん/\事情一つの理を尋ねる。尋ねる事情理を諭し、長らくて道すがら分かる事情、年限長い年限であろう。よう事情聞き取って、古い/\中、よう/\理の治まり方、一時思うよう行かん。長い年限付け掛けば早い。長い道すがら、よう治まりたる処、身上案じる事要らん。日々これだけこう/\ようと思えど出来ん。一つの心を聞き、年を寄せ、事情幾重一つの理現われる理も諭し、めん/\遠い所尋ねてこう。三十日掛かれば、五十日掛かる。日々の案じる事も出来る。先長いこれでと思うでない。遠くの所運ぶでない。遠いに見る理である。分かる。どれだけ/\の理、歩かにゃ分からん。近い所理を運び掛ける、理は元にある。成程の理、世界よう事情尋ねた。案じる事は要らん。