明治二十七年一月十一日夜十一時二十分
刻限御話

さあ/\一寸これ話し掛けたで。やれ/\だん/\話が積もりて、これまで/\よう/\の事でなかったであろう。今度々々年が明ける。始まり/\、もうこれ、まあ/\一寸真似をしてやれ。珍しやなあ/\、さあ/\始め掛けたる古い道。新という、新の正月は済んだ。古い正月了うて、正月三十日長いようなものなれど、言うて居る間に二月、さあ始まる。どういう事始まる。一寸早く先に諭し置こう。今度という今度は、始まりは治まり方とも言う。どうでも今度は難しい。世界曇る日が曇る。思わくの道が遠い。思やんをせにゃなろまい。どういう風が吹くやら、分からん。春風の楽しみの中に、空々夏冬無きの風、あちらでもむら/\、こちらでもむら/\。秋風や冬風は、とんとどうもなろまい。さあ/\、その風の迫りという、どういう道、言うも一つの道、聞くも一つの道であろ。何でも一つの理が無くば治まろまい。早く道を知らして置かんならん。一日も早く、国々所々道治め掛けたる。早く一つの理を治めてくれ。いかなる理も見え掛ける。道が変わる。秋風かと思えば冬風、あちらでもむら/\、こちらでもむら/\。さあ道を分けるで。早く急ぐで。こんな所で何を言うと思うやろ。一寸譏りはし、あちらこちらの道、怖わい恐ろしい道もあろ。又始め掛けたの道もあろ。西を向いてはやれ/\、東を向いてはやれ/\。一つの道実の道がある。いつに出るとは分かろまい。年が明けたら出て来る、寄り来る事情に、どんな事持って来るやら分からん。どういう事も治めにゃならん。人が足らいでは、いかな談示も出来ようまい。名称一つの理を許してある。どういう事始まる。難しいてならん。うか/\きょろ/\した道やないで。いかなる日が出て来ても、めん/\世界集まる所、親里と言う/\。

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