明治二十六年五月十九日
松村れい五十六才身上願
さあ/\尋ねる処/\、いかなる事であろ。もうこれだけの事どういう事であろ日日思う。十分諭せにゃなろまい。大変迫る。これまで事情一時なるという理持たず、皆んな話替わり/\聞く。痛み悩み一つ理、これ聞き分けにゃ分かり難ない。長らえて精神、内々より始め掛けたる理、今日の日切なみいかなると日々であろ。身上余程大層。なれど、早く事情安心なる理諭せにゃならん。後々理ある。難しい事やない。世界の事情知らず/\、どうも分からんなあという理、何ぼうとも分からん。内々掛け合い/\/\、内々たんのう聞き分け。暮らす間に不自由は無い。なれど、身の一条思たてなるものやない、所にて順序々々皆聞かすのや。愛想尽かすやないで。