明治二十六年一月三十日
沢田たみ疵跡身上事情願
さあ/\事情々々、事情の理を尋ねる。一時の処にては、事情何たる事情、内一つ事情には話そにも話せん、聞くにも聞かれん事情、道通りたる。善き事と思う処、悪魔と言う。これどうであろ思う処、前々一つ改めてみよ。調べてみよ。思い出したら、どうという。これまで運び尽し、理によってまさか遁れる。よう聞き分け。一時の理であろまい。よく/\改めてみよ。皆分かる。一時定まろまい。一時生涯と諭し置こう。尽す運ぶ一つの理は受け取るなれど、一日の日暗い/\事情越したる。暫く万事心得ていかなるも治めて、じいくりという。これより又々々の理に諭して置こう。